国際ロマンス詐欺の二次被害について

詐欺被害に遭われた方を狙う、
さらなる被害にご注意ください

国際ロマンス詐欺の被害に遭われた方が、「被害金を取り戻したい」という思いから弁護士に相談したところ、さらに高額な着手金を支払わされ、結局被害金も取り戻せず、着手金も返ってこないという二次被害が深刻な問題となっています。
この問題は弁護士業界全体で問題視されており、日本弁護士連合会や各地の弁護士会が注意喚起を行っています。
このページでは、二次被害の実態と、被害を防ぐために知っておくべきポイントをご説明します。
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日本弁護士連合会・各弁護士会からも注意喚起

国内ロマンス詐欺の2次被害については、弁護士業界全体で問題視されています。
特に直近この問題の深刻さを受けて、各地域の弁護士会が正式に注意喚起を行っています。
弁護士業界として極めて恥ずべき事態であり、各弁護士会が情報収集と対応を強化しています。

なぜ二次被害が起きるのか

国際ロマンス詐欺の返金は一般的に困難

実は、国際ロマンス詐欺の被害金を取り戻すことは、一般的に非常に困難です。
返金が難しい主な理由
  • 詐欺師の特定が困難
    LINEのIDしかわからず、実際の相手が誰なのか特定できない
  • 振込先の追跡が難しい
    SNSで対話した相手と振込先口座の名義人が別人であることが多い
  • 既に出金済み
    口座凍結の措置をとっても、既に大半が出金されている
  • 暗号資産(仮想通貨)での送金
    仮想通貨での送金は追跡が極めて困難で、調査費用も高額
  • 海外の犯罪組織
    相手が海外居住者である場合、国際的な法的措置は困難を極める
  • 他の被害者との分配
    仮に残高が残っていても、他の被害者と分配しなければならず、全額回収は困難

被害者の心理を悪用する手口

このような困難な状況であるにもかかわらず、悪質な業者は「必ず取り戻せます」「高い成功率です」などと過度な期待を持たせ、被害者の「お金を取り戻したい」という切実な思いを悪用します。
詐欺被害に遭った方は、精神的にも弱っており、冷静な判断が難しい状態にあります。そこにつけ込む二次被害は、極めて悪質と言えます。

悪質業者・弁護士の手口

危険な広告の特徴

以下のような表現を使った広告には注意が必要です。

「必ず返金できます!」などの断定的表現

弁護士が結果を保証することは、弁護士職務基本規程で禁止されています。

契約時の危険なサイン

以下のような対応をされた場合は、二次被害の可能性が高いです。
  • ️弁護士本人との面談がない
    弁護士費用や事件の見通しなど重要な説明を、弁護士本人ではなく「事務職員」と称する者が行う
  • 広告の電話番号と弁護士登録の連絡先が異なる
    広告に表示された電話番号に架電すると事務職員が応対するが、その番号が弁護士の登録事務所の連絡先と異なる
  • 事務職員のみが対応し、弁護士が出てこない
    契約や方針協議などの重要な場面でも、弁護士本人が現れない
  • 事件の見通しや回収可能性の説明が不十分
    現実には回収が難しいにもかかわらず、過度に楽観的な見通ししか説明されない
  • 高額な着手金
    実際の回収見込みや業務内容に見合わない高額な着手金を請求される
非弁提携の実態
これらの悪質な事案の多くは、「非弁提携」という違法行為によって成り立っています。
非弁提携とは
弁護士が自分の名義だけを非弁護士(弁護士資格のない者)に貸し、実際の業務は非弁護士グループが行うという違法行為です。

具体的な仕組み

  • 弁護士は名義だけを貸して高額な報酬を得る
  • 実際の業務は非弁護士のチームが組織的に行う
  • 多くの被害者から高額な着手金を集める
  • 事件処理は放置され、被害回復はできない
  • 着手金の返還も得られず、費用倒れとなる
この非弁提携は、弁護士法第27条に違反する犯罪行為であり、逮捕・起訴される事例が相次いでいます。

二次被害を防ぐためのチェックポイント

相談・依頼時の必須確認事項

弁護士に相談・依頼される際は、以下の点を必ず確認してください。
  • 弁護士本人と直接面談できるか
最も重要なポイントです。電話やLINEのみで契約を進めようとする場合は要注意
  • 弁護士の登録情報を確認
日本弁護士連合会の弁護士情報検索で、登録番号・事務所所在地・連絡先を確認しましょう
  • 広告の連絡先と登録事務所の連絡先が一致しているか
異なる場合は、非弁提携の可能性があります
  • 事件の見通しについて丁寧な説明があるか
回収の難しさやリスクについても、正直に説明してくれる弁護士が誠実です
  • 不利な事実やリスクについても説明があるか
耳障りの良いことしか言わない弁護士は要注意。誠実な弁護士ほど、厳しい見通しも伝えます
  • 費用が事件の内容・回収見込みに見合っているか
高額すぎる着手金は、費用倒れのリスクがあります
  • 依頼後の進捗報告があるか
定期的に状況報告をしてくれるかどうかも重要です

危険なサインまとめ

以下のような対応をされた場合は、二次被害の危険性が高いと判断してください。
❌ 弁護士本人に会えない
❌ 事務職員のみの対応
❌ 断定的な成功の約束
❌ 耳障りの良いことしか言わない
❌ 高額な着手金を要求
❌ 依頼後の進捗報告がない

誠実な弁護士の見分け方

信頼できる弁護士の特徴

本当に依頼者のことを考えている弁護士は、以下のような対応をします。
  • 弁護士本人が必ず面談する
重要な説明は弁護士本人が直接行います
  • 回収の難しさも正直に説明する
国際ロマンス詐欺の返金が困難であることを、きちんと説明します
  • 費用倒れのリスクを考慮してくれる
「着手金を払っても回収できない可能性が高い」という現実を伝え、依頼するかどうか慎重に判断するよう促します
  • 適正な料金体系を明示
見積もりを明確に提示し、追加費用についても説明します
  • 依頼後も定期的に報告
進捗状況を定期的に報告し、相談にも応じます

弁護士と依頼者の関係

弁護士と依頼者の関係は、飲食店のようなサービスとは異なります。
事件を依頼する場合には、弁護士との相性や人柄も重要です。耳の痛いことを言われたり、見通しが悪いことを言われるのは気分の良いものではありませんが、不利な事実を確認し、厳しい見通しを告げることは、むしろ弁護士として求められることです。
弁護士も普通の人間ですから、目の前の依頼者の気分を害したくないという気持ちはあります。それでもあえて厳しい可能性を説明している弁護士は、かえって誠実であると考えるべきです。
一方で、有利なことや断定的な見通しのみを語る弁護士は、かえって眉唾といえるでしょう。

当事務所の姿勢

誠実な対応をお約束します

当事務所では、二次被害を防ぐため、以下の対応を徹底しています。
  • 必ず弁護士本人が面談・説明を行います
初回相談から、弁護士が直接お話を伺います
  • 回収の難しさやリスクも正直にお伝えします
国際ロマンス詐欺の返金が困難なケースが多いという現実も、包み隠さずご説明します
  • 初回30分無料で十分にご相談いただけます
まずは状況を詳しくお聞かせください
  • 適正な料金体系を事前に明示します
費用の見積もりを明確に提示し、ご納得いただいた上で契約します
  • 定期的な進捗報告を徹底します
依頼後も、状況を定期的にご報告いたします

現実的な見通しをお伝えします

正直に申し上げて、国際ロマンス詐欺の返金は非常に困難なケースが多いのが現実です。
しかし、それでも可能な限りの手段を尽くし、少しでも被害を回復できるよう全力で取り組みます。
銀行振込の場合は口座凍結により返金に成功した事例もございます。また、被害の拡大を防ぐためのアドバイスや、今後の対応についてもご提案いたします。
費用倒れにならないよう、慎重に検討した上でご依頼いただくことをお勧めします。

まとめ

  • 詐欺被害後の二次被害は防ぐことができます
  • 必ず返金」「簡単に取り戻せる」という言葉には警戒してください
  • 弁護士本人との面談は必須です
  • 耳が痛いことを言う弁護士ほど誠実です
  • 少しでも不安を感じたら、別の弁護士や弁護士会にも相談してください
詐欺被害に遭われただけでも辛い経験です。さらに二次被害に遭うことは、絶対に避けなければなりません。
慎重に、冷静に、信頼できる弁護士を選んでください。